2016-11-9
じつは昔は高級食材だった?いまはお手軽におやつで食べたい!〜きな粉と黒蜜の、かんたんわらび餅レシピ〜
大人も子供もみんな大好きなぷるぷるのおやつといえば、わらび餅ですよね。
そもそもなぜ「わらび餅」というのでしょう。
植物のわらびは見たことがあるけど、まさかあれが粉に・・?と知らない人が多いようです。
わらび粉の成分は、植物のワラビからとるデンプンです。
わらびを取って根を乾かし、粉にするのは非常に苦労のいる作業で、江戸時代から貴重な高級食材とされていました。
スーパーでよく見かける「わらび粉」も芋由来のデンプンと混ぜ合わせているものがほとんどです。
わらび粉は加熱すると、黒色に近い黒糖のような色になりますので、本当は透明なわらび餅は存在しないのです。
それでも家で手軽におやつにわらび餅が食べたいなぁという食いしん坊さんのために、今日はとても簡単なわらび餅のレシピをご紹介します。
「わらび餅粉すら手に入りそうにないわ〜」という方は、片栗粉に置き換えて作ってみてください。
(でも本当は上質なわらび餅粉で美味しく練ったものを食べたいところ。。)
今週のレシピ:わらび餅
■材料
片栗粉orわらび餅粉ー50g
砂糖ー35g
水ー250cc
きな粉ーお好きなだけ黒蜜
★黒砂糖ー50g
★水ー40cc
★を全て入れ、焦がさないように弱火で温め、黒蜜を作ります。
煮立ってきたら火を止めます。
鍋に片栗粉と砂糖、水を全て入れて火にかける前によく混ぜます。
木べらで絶えずかき混ぜながら中火で練ります。
半透明になってきたら火から外し、練って全体に透明感が出たら完成です。
すぐに食べる場合は氷水を張ったボールにスプーンですくって、落とし入れると固まるので早く食べられます。
食べない場合はさっと水をくぐらせた容器に入れ、保冷剤で冷やしてから包丁で切り分けます。
台所メモ
火が入りだすと一気にダマになりやすいので、よく練りながら様子を見てくださいね。
冷蔵庫に入れると白く固まってしまいますので、常温ですぐに食べきってください。
「オチビサン」4巻では、わらび餅をナゼニといっしょに食べたオチビが、ナゼニの優しさに気づくお話がありました。
ほんのりと、やさしい感触のわらび餅にぴったりのエピソードですね。
つくってくれたのは、このひと
林 綾子(フードディレクター/料理家)
1989年三重生まれ。料理研究家の母の元で、幼少期から様々な料理を作ることを楽しみながら育つ。和食への深い理解と得意のスタイリングをもとに提案する「かわいい和食」はレシピサイトでもランキング上位の常連。自宅でも再現性が高く、どこか懐かしい和食のレシピに定評がある。
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