2016-3-10
オチビサン歳時記第31回 〜二十四節気〜
寒い日と暖かい日を繰り返しながら、
季節は春本番に向かっています。
豆粒町でも、いろんな生きものが冬籠りから目覚めているようですよ。
まさに、二十四節気の「啓蟄」ですね!
そういえば、オチビサンの公式アプリ
「オチビサンの二十四節気 水彩ぬりえ」は
もう手に入れましたか?
今回はそれにちなんで、二十四節気のお話です。
二十四節気は瞬間であり、期間でもある!?
立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨……と、1年を24に区切った二十四節気。何を基準に分けられているのかをご存知ですか? それは、太陽の動きです。
地球は、太陽の周りを1年でひと回りしています。地球から見た、太陽が移動していく天球上の道を「黄道」と呼びますが、二十四節気は、黄道上のどの位置に太陽があるかによって、1年を24の区分に分けたもの。昔の人々はこの区分を、季節を知る手がかりにしてきました。
なぜ、カレンダーでは用が足りなかったのでしょう。昔の暦は、現在の太陽暦と違い、月の満ち欠けをもとに作られていました。新月から満月へ、そしてまた新月までの約29.5日がひと月だったので、1年は約354日になり、月日と季節がずれてしまうのです。季節の移ろいは月ではなく太陽との位置関係で決まるのですから、当然ですね。この不便をなくすために考えられたのが、太陽の動きをもとにした二十四節気だったというわけです。古代中国で生みだされた知恵でした。
二十四節気は、天気予報などで耳にするように、「きょうは啓蟄です」などと、1日だけをさすことが一般的です。でもじつは、決められた位置を太陽が通過する瞬間であり、期間の意味もあります。例えば2016年の啓蟄は、瞬間的には3月5日の12時44分でした。そして、期間としては、3月20日の「春分」の前日までが、啓蟄という季節区分にあたります。豆粒町も、今が啓蟄のまっただなか。土があたたまって、眠っていたへびくんも目を覚ましたのですね。
近ごろは、「七十二候」という季節の目安も見直されています。二十四節気をさらに3つずつに区切り、季節を細かく描写したものです。このほか日本には「雑節」という独自の暦日もあり、「節分」や「入梅」、「八十八夜」などがこれにあたります。オチビサンたちのように、季節のちょっとした変化のなかに、新しい発見ができたら素敵ですね。