2016-3-1
ナゼニがゆく!季節をかんじる、オチビサンの水彩ぬりえができるまで。〜前編〜
季節のうつろいを楽しむ、24つの季節のぬりえ
2月29日、オチビサンのぬりえアプリ
「オチビサンの二十四節気 水彩ぬりえ」がリリースされました。
リリースを記念して
ナゼニがアプリをつくっていただいた
ユウコさんとサトウさんのもとへ
お話をききにいってきたようです。
だれでも、かんたんに。”ぬりえ”だから、できること。
このたびは、
「オチビサン」のぬりえアプリをつくっていただき
ありがとうございます
さっそく、お話をきかせてください!
ユウコさん はい、よろしくお願いします!
わたしは、企画やデザインを
担当しておりました
サトウさん お願いします
僕はアプリの開発の担当です
ナゼニ ぼく、ぬりえって大好きです
だからこんな風にかんたんにきれいな色で、
オチビサンのぬりえができるの
すごくうれしいです
ユウコさん ぬりえって、小さい子から
お年寄りまでかんたんに
楽しむことができるあそびなんです
ぬる色やぬり方にもよって個性がでて
クリエイティブだな、と
思ってました
そんな遊びだから
デジタル表現にすることで
誰かと一緒に楽しんだり
もちろん、ひとりでも気軽に
たのしめる
アプリを開発したら
おもしろいじゃないかなって
ナゼニ へー!
そうやって、このアプリが
できたんですね!
ユウコさん はい
ちょうど、そのときに
「オチビサン」の安野モヨコさんが
いるコルクさんと出会って
開発を担当していただいた
サトウさんとも出会って
素敵な縁のめぐりあわせです
サトウさん そうですね
ぼくたちは、教育系のアプリを
ずっとつくっていたので
いっしょにつくりましょう、と
なったのです
ナゼニ そうだったんですね!
でも、アプリの開発って
とっても大変そう
ユウコさん 大変でした!
でも、楽しかったです
水彩の色の表現にこだわったので
色味をみながら
毎回サトウさんに何度も
お願いして直して
もらっていました
なので…
大変だったのは、
開発の方だったかも?
サトウさん そうですね
けっこう抽象的な
オーダーでしたね(笑)
ぬりえの画面。それぞれの季節にちなんだ配色がされている。
ポショワールの技法がヒント
ユウコさん もともとオチビサンの
ポショワールの色のかさなり方が
きれいだったので
水彩表現とも相性がいいな、
と思ったんです
ナゼニ そう、ぼくたち
ふだんものすごく手間をかけて
色がぬられているんです
こんなふうに…
ポショワールの製作過程
ユウコさん それで、
オチビサンの世界や季節感を
表現するために
色の重なり方には
とくにこだわりました
どのくらいの筆の太さで、とか
どういう色味で、とか
サトウさん いちばん大事なとこでしたね
いちばん最初につくりあげました
ナゼニ 色といえば、このぬりえ、
季節によって使える色がちがっているので
おどろきました!
ユウコさん 季節のパレットとして
1季節につき10色ずつ
和の色をつけて
水彩にする、という新しいことを
こころみてみました
それから、”消す”という方法じゃなくて
“シロッポイ”でうすめる
あたらしい表現も
つくれたかなって
シロッポイでうすめる、という表現はオチビサンのこのシーンでヒントを得たのだそう
(オチビサン 4巻)
サトウさん さいしょにレイアウトがあがって
“シロッポイ”をはじめてみたときは
「なんかきたぞ!」
ってなりました(笑)
ユウコさん なりましたか(笑)
サトウさん でも実際にやってみたら
すごく合ってましたね
日本古来の季節感を、大切にする
ーーまだ冬だけど、春の気配がした日や
夜から少しずつ冷えていく残暑の日
同じ春だけど、ちがう春
夏も秋も冬もみんなそう
そうした季節の微妙な変化を
24つに分けて”二十四節気”ーー
ナゼニ 今回のぬりえも
この24つの季節ごとに
それぞれのイラストで
ぬりえができるんですよね
ユウコさん そうなんです
日本古来の、季節感を
大事にしたいなって思って
“二十四節気”という言葉自体は
中国から伝わったのですが
ひとつの季節をさらに4つ分けて、二十四節気。じつは『オチビサン』の漫画も、この二十四節気になぞられてつくられている。
ユウコさん オチビサンの漫画に
「季節の変化をみつめ、
小さな日常に耳をすませる」
という素敵なコピーがあって
せわしない日常かもしれないけど
このアプリをとおして季節の変化を
かんじてもらえたらなって
思っています
(後編へつづく)